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2017年09月12日06:04

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ふぇあうぇる

 
【ふぇあうぇる】
 
 
であいがそのままわかれとなる
雑踏をゆきあうとはおおよそ
そんなくるしみをともなっていて
ならであいのないわかれだけ
かきものでかんがえるしかない
わかれそのものへちかづくために
腋や股間やりょうあしのはこび
みずからのからだの分岐を
けしきへととけあわせてゆき
あらかじめなにもないという途端
なにかあることもわかれに似る
ひとつの文字にあるひとつの線が
かこうとするなにかにさきがけ
なみさながらおもいをみだす
そうもくのうけみをよしとして
かたちのさまがわりでつながれた
えいぞうのあれごりーをむしろ
手にみたし眼にみたしてゆくのだ
ひとのあふれる場がその名を冠した
駅でありそこに付設されている
百貨店であるさっぽろのさみしさ
なだかいとおりはすべてすたれ
交叉点にもいかがわしさがきえて
ひとらはほそい線すらつづけきれず
みずからをふうけいの破線にする
わくらばのうつりゆきをおもわしめ
からだにあるにがいくうげきが
よぎることにまでてりはえるとき
わかれるあいてがみずからになって
ほんとうのわかれがいろでいえば
おうごんにうつろいだすだろう
ひとたびすらうまれなかったとは
どのくちのかたるどのからだなのか
けれどたしかにそこにあったとは
ひとのどんなこがねのからだなのか
こいうたがあいてをおもうかぎり
それがどれほどであいをうたっても
わかれがそこへ反性でにじみだし
すでにくちもみずからわかれている
ただひと文字とつぎの文字でさえ
なきわかれをしるすそのことが
ひとのかたりでありからだであり
あることのひからないこがねだろう
あきあかねがこの頬をさってゆき
きりきずでわかれの顔もふえる
 
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