『しんぼうのすすめ』とかいうのならば巷にあふれていることと思うが、悪あがき、などというネガティヴ・イメージを大手をふるって論じる。
いや、悪あがき、のようなところからしか生き方を始められないひとたちがいる、ということを知るだけでおおいにインパクトがある。
そして悪あがきを通していかに生きていくか、あるいは成功していくか、かなりなドラマ性も感じさせてくれる。ここはただただ頷くしかない。
さっぱりとした生き方のほうがスマートだと思うひとも少なくないだろうが、
さらに、いまのニホンにおいて悪あがきしているみなさんがどのくらいいるか、いや、悪あがきせずにはいられないみなさんがどのくらいいらっしゃることか。
たとえば「忍草母の会」などにも触れられている。
泣き寝入りなんてしたくない、と思わせる一冊である。
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