[難易度:2、時間:130分]
美味しんぼのエピソードに「恥ずかしい料理自慢」と言うのがありました。
自分的にはめっちゃ美味しいんだけど人に言うにはちょっと恥ずかしいそんな料理を自慢し合う遊びですね。その中で「トンカツの衣にソースを付けたやつが好き」というのがありました。
そう、トンカツの豚肉抜き。衣だけ剥いでソースをたっぷり付けて食べるのが美味しいんだとか。その気持ち、なんかわからないでもないなぁ。
吉本新喜劇の花紀京さん(横山エンタツさんの息子さん)が舞台の合間にうどん屋に入った時のエピソードに似たような話があります。店に入ったのは良いけれど二日酔いでうどんが食べられる気がしない。そこで注文したのが
「肉うどん、うどん抜きで頂戴」
肉の浮いたうどんつゆを啜ってまた舞台に戻られたとか。これが大阪名物の肉吸い(肉入りのお吸い物)の始まりだそうです。
ソフトクリームのコーンが好きな人。パンの耳にこだわりがある人。ぶり大根の大根だけ食べさせるなんてエピソードも美味しんぼにありましたっけ。主客転倒しちゃったのに美味しくてたまらないという料理は案外あるようです。
過日、お弁当を作っていてふと「明日のランチはパスタが食べたいな」なんて思いました。けど、お弁当箱にスパゲティを詰めるのっていかがなものかと躊躇し、「ならパスタソースだけ詰めておかずにしたらどうだろう?」と考え直したのです。
ミートソースやクリーム系はどろっとした半液状でお弁当には向かない。なら乾き物的なトッピングが主役のペペロンチーノならどうよと思い至った次第。
こうして世にも珍しい、スパゲティ抜きのペペロンチーノを作ることになったのです。
[材料](1人分)
・鶏胸肉:1/3枚(約100g)
・しめじ:1/4株
・オリーブオイル:4g(小匙1)
・鷹の爪:半本
・鶏ガラスープの素:小匙1/2
[鶏肉の下味パート]
・塩、ブラックペッパー:少々
・おろしにんにく:ひとかけ分
[作り方]
1.鶏肉は皮を剥ぎ、[鶏肉の下味パート]をまぶしてジップロックに入れ空気を抜いて封をします。これを炊飯器に入れひたひたのお湯を注いで保温モードで2時間置きます。
※剥いだ皮は茹でてポン酢を和えると美味しいおつまみになります。
2.1.を待っている間にしめじは石突を落として小房に分けます。鷹の爪は小口切りにします。フライパンにオリーブオイルと鷹の爪を入れて弱火にかけます。鷹の爪の周りに小さな泡が立ち始めたらしめじを加えてしんなりするまで炒め鶏ガラスープの素を加えてさっと和え、火を止めます。
3.1.の鶏肉をスライスして2.と和えればできあがり。
[備考]
・パスタはないけど確かにペペロンチーノの味がします。お弁当のおかずにしたのですがご飯との相性もバッチリでしたよ。
・鶏肉は炊飯器の保温モード(約70度)でゆっくり火を通すとサラダチキンのようにしっとりと仕上がります。ただ、お急ぎの時は小鍋に湯を沸かして5分茹で、火を止めてそのまま5分置いて芯まで火を通してもOKです。
・鶏胸肉はささみに替えても美味しく出来ます。海老やあさりでやっても美味しいですよ。
ということで、よければ一度お試しください。
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