浅田彰『逃走論 スキゾキッズの冒険』と格闘中。
バブル直前のノスタルジーにあふれた作品かと思いきや、しっかり現役。
前半はドゥルーズ=ガタリのテーマが席捲し、後半はマルクスの新たな意味付けが問われる。
もちろんその底では通じるものがあると見なされる(どちらもポスト構造主義から生まれているというのは、ちょっと安易かもしれないが)。
ノスタルジーにあふれたものと初めに思ってしまったのは、発表媒体によって浅田がきわめてくだけた文体を用いているからである。
前半では今村仁司との、後半では柄谷、岩井克人との対談がメイン。
どうやって格闘をつづけたらいいのか思案していると、岩井克人の『資本主義を語る』を持っていることに気がつく。今村や柄谷との対談も載っているではないか。
さあ、深みにはまってみるか。
(川上弘美の「センセイの鞄」なんて2,3日で読み切るかと思ったが、雰囲気というか、一日に一章しか読み進められない)
ログインしてコメントを確認・投稿する