カナダの美味を堪能しながら多国籍グループが鉄道にて東西に横断するという旅物語。ただし、動機はグルメ雑誌の取材にかかわるので、紐付きといったニュアンスも。でも外国人同士が集まればたいして統制もとれず、わりと自分勝手なことがまかりとおる。いわばやりたい放題。
そんななか、ニホン人有名フォトグラファーも加わっていたのに、なぞの失踪。
熊にでも食べられたのではないかと推測するひとも。
これでストーリーはやや宙吊りになり、ひとつの核がうまれる。
だがそれもうやむやにおさまり、さいごは、みなさん、どうもごくろうさまでした、ということに。
人物がおおく、たがいに勝手なことをしているので、読み解いていく集中力が欠けることも。
著者は、ユダヤ系のメキシコ若手女性作家。
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