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2018年03月13日07:17

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近況

 
航思社による『松本圭二セレクション』シリーズの刊行もいよいよ終盤に入ってきて、今回はかつての大分量の松本詩集『アストロノート』が、第四巻『青猫以後』、第五巻『アストロノート』、第六巻『電波詩集』、それら三分冊となって同時刊行された。真打登場、という感じ。お馴染みの栞については、敬称略でしるすと、第五巻では松本の盟友・井土紀州が自らの青年期の様相を松本にからめて書き、第六巻では中原昌也がふわふわとすてきになにごとかを(笑)書いている。で、第四巻の栞ではぼくが寄稿している。

栞原稿というものは限定的な字数のなかに、筆者が著者とのエピソードを具体的に、しかもかるくながして書く、というのが趨勢のようだ。『松本圭二セレクション』でも第二巻『詩集工都』で佐々木敦が、第三巻『詩篇アマータイム』で稲川方人が、第七巻『詩人調査』で金井美恵子が、第八巻『さらばボヘミヤン』で七里圭が、それぞれその流儀で書いてきたとおもう。ただぼくじしんは松本とのエピソードが稀薄なので(ないことはないが)、決意して栞原稿は「論」として舵を切った。題して、「書き捨てて、残光に「域」をつくる」。時間と女はおなじだというインチキな擬制のもとに、松本の娘「カーハ」に焦点を当て、時間的な松本論をでっちあげたのだった。ギャグ付き詩人論。松本じしんのすばらしい『アストロノート』とともに、これも読んでいただければ
 
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