4 あたえた事物はもうおぼえていないが上澄みにあったひかりのくぐもりならば こんなぼろめくからだにのこっていてひっきょうそれもわたしの衣服といえた くらいまくらべで埃まみれのらんぷが あたえたひとのようにともることがあり自体がいくつか忘却
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季刊「びーぐる」38号(特集=追悼・藤富保男)、その詩書時評に、敬愛する倉田比羽子さんが、ぼくの詩集『橋が言う』について書いてくださった。思索の分光器により内容が乱反射するような幻惑的な書法。そこにあるふくみをどうとらえるかで、集中をしい
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