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2023年09月06日09:23

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★日めくりレシピ(鶏の蒲焼き丼)★

[難易度:2、時間:15分]
西暦で言えば1800年頃、元号が文化文政だった時代、江戸の町では庶民の食文化が非常に発展していました。握り寿司がお手軽なファストフードとして生まれたのもこの頃です。吉野家のキャッチコピーのように「早い、うまい、安い」の三拍子がそろった食べ物として大人気だったのですがその安さには秘密がありました。
実は使っているネタが少量で済む。
当時の握りずしの大きさは今の3倍くらい。丁度おにぎりくらいのサイズだったそうですがそれにしてもご飯と刺身を別々に供する定食スタイルに比べたらほんの申し訳程度の量の刺身で済んじゃうのです。
それでも十分満足感が得られた秘密はご飯と合体させたこと。当時は白いご飯自体がごちそうでしたから江戸庶民視点からすると「しかもその上におかずまで載っているんだぜ」という認知だったのかもしれません。確かにおにぎりサイズの握り寿司なら2、3個食べればお腹いっぱいになりそうですね。
ご飯とおかずを合体させるという似た発想の食べ物に丼物があります。あれも比較的低価格で抑えられていますが、その秘密は一緒にご飯を食べているからに相違ありません。
ちょっと天丼をイメージしてみてください。何種類もの天ぷらがみっしりと丼の上に載っていてめっちゃ豪華なヴィジュアル。けど、天丼屋の「並」の価格なら5〜600円くらいです。
「こんな値段で良いのかな」
と思う前にそのイメージからご飯を抜いてみてください。そしてご飯のおかずとして天ぷらをお皿の上に盛り直すと意外にすっかすかなのがわかります。
実はひとつひとつの天ぷらのサイズは丼からこぼれ落ちないようにかなり小さめ……なんなら「一切れ」と言っても差し支えないサイズに仕立ててあるのです。丼という器にトッピングを盛り付けられる面積って普通のお皿よりずっと狭いんですよw
だからといって「騙されたっ」と怒るなかれ。それに白いご飯を合体させることでお腹いっぱいになって店から出られるのですから文句をいう筋合いでもないでしょう。
えと、何が言いたかったかというと丼物に使う具材は少量で済むので安く抑えられるという発想は家でご飯の支度をする時には逆転させることができるのです。
おかずにするには寂しすぎる量の食材が冷蔵庫に残っている……
そんな時は丼物にしちゃいましょう。十分お腹いっぱいになって「ごちそうさま」と言えるランチが楽しめますよ。

[材料](1人分)
 ・ご飯:1膳分
 ・鶏むね肉:100g
 ・青菜(小松菜など):ひとかぶ
 ・(お好みで)粉山椒:少々
 ・ごま油:4g(小匙1)
[タレパート]
 ・濃口醤油:12g(小匙2)
 ・味醂:12g(小匙2)
 ・酒:10g(小匙2)
 ・砂糖:6g(小匙2)
 ・酢:5g(小匙1)
 ・(あれば)花椒:少々

[作り方]
 1.胸肉を茹でるお湯(分量外400mlくらい)を沸かします。待っている間に胸肉から皮をはぎ、観音開きにしておきます。湯が沸騰したら胸肉を投入して蓋をし、再沸騰したらすぐに火を止めて常温になるまでゆっくり冷まします。冷めたら5mm厚のそぎ切りにします。
 ※冷めた後、胸肉を半分に切って赤いところがあれば再度軽く茹でてください。
 2.青菜はざく切りにします。中華鍋かフライパンにごま油を入れて青菜の茎を加えて1分炒めます。更に葉を加えて30秒炒めます。これを一旦皿に取ります。
 3.2.の中華鍋(かフライパン)を洗わずにそのまま[タレパート]を入れて中火にかけひと煮立ちさせます。これに鶏肉と青菜を入れ、火加減を強火にして一気に水気がほぼなくなるまで煮て煮詰まったら火を止めます。
 4.丼にご飯を盛って鶏肉、青菜をトッピングし残った[タレパート]を回しがければできあがり。お好みで粉山椒を振って頂きましょう。

[備考]
 ・鉄板の甘辛ダレが食欲を爆上げしてくれます。ポイントは[タレパート]に酢を加えていること。こうすると味がくどくなくさっぱりするのです。シビ辛系の花椒も良い感じ。
 ・鶏むね肉は高温で火を通すと身がぱさぱさになってしまいますので火を止めた熱湯に入れて余熱で火を通しています。手間を惜しまないのであればジップロックにお肉を入れて炊飯器の保温モード(約70度)で1時間くらいかけて火を通してください。
 ・工程3.で、もたもたすると鶏肉がぱさぱさになってしまいます。強火で手早く仕上げましょう。
 ・胸肉の代わりにささみを使っても美味しく作れますよ。

ということで、よければ一度お試しください。
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