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2023年09月04日10:04

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★日めくりレシピ(カルツォーネ)★

[難易度:3、時間:95分]
僕の勝手な思い込みでしかなかったのですが総菜パンというのは日本独自の文化だと思い込んでいました。カレーパン、焼きそばパン、コロッケパンに明太フランスなどなどパンとおかずのコラボレーション。こんな変なことを思い付くのは日本人くらいだろうと……
けど、実際には世界中いろいろな国で独自の総菜パンがあるようです。アルゼンチンのチョリソーパン(チョリソーを使ったホットドッグのような食べ物)、ポルトガルのフランセジーニャ(パンに肉やソーセージをぎっちぎちに挟んで外からチーズでコーティングしてもう一回焼くというほぼパンの原型をとどめない料理)、チュニジアのフリカッセ(シーフードを挟んだ惣菜パン)などなど。
第一、総菜パンを「パンとおかずのコラボレーション」と定義するのならサンドイッチだってそうですよね。スーパーに行けば一大コーナーを作るくらい種類があってコンビニでも定番アイテムのひとつ、あまつさえサンドイッチ専門店なんてのまであるのに思いつかなかったのはうかつとしか言いようがありません。
飢餓を克服するためにその栽培が普及した小麦は非常に優秀な穀物です。それをすりつぶして粉にし、水を加えてパンに焼くという技法を生み出した先人は偉大だと思います。たぶん、初めてパンを食べた人類はその旨さに驚嘆したことでしょう。
けど、それから毎日同じパンを食べていれば飽きて来るのも人の性。もっと旨い食べ方はないかと模索したひとつの答えが総菜パンだったというのなら世界中で考案されていても不思議じゃありませんよね。
生地に具材を載せて焼くピッツァの本場イタリアにも総菜パンはあります。有名どころはパニーニ。パンに具材をはさんで波型の鉄板で焼くホットサンドです。
あれ、イタリアといえばパニーニもあるけどカルツォーネもあるじゃん──なんておっしゃる方もいるかも。確かに具材を挟むところは似ているんですけどあれは惣菜「パン」ではないのです。れっきとしたピッツァなんですね。
見た目は惣菜パンっぽいですが具材を挟んでいるあの生地はピッツァの生地。普通のピッツァと違うところは具材を載せた後、二つにたたんでから焼くところなのです。
前から気になっていて作ってみたかったのですが幸い、仕事をリタイアして時間に余裕ができたので長年の懸案を払拭すべくカルツォーネ作りに挑戦してみました。

[材料](4個分)
 ・トマトソース(市販のパスタソースでOK):100g
[具材パート]
 ・ベビーチーズ:4個
 ・(あれば)生バジル:2枚
 ・あり合わせの具材:ソーセージ、玉ねぎ、ピーマン、茸など
[生地パートA]
 ・ドライイースト:5g
 ・砂糖:9g(大匙1)
 ・ぬるま湯(40度くらい):100g(カップ1/2)
[生地パートB]
 ・強力粉:130g
 ・薄力粉:20g
 ・塩:2g(小匙1/3)
 ・オリーブオイル:12g(大匙1)

[作り方]
 1.[生地パートA]を合わせてよく混ぜます。
※ぬるま湯を使うと発酵が進んでよく膨らみますのでおススメです。
 2.[生地パートB]を大き目のボウルに合わせます。ここに1.を加えて手で大きく混ぜながら一つにまとめます。まとまったらその生地を片手に持ってもう一方の手に150回くらい叩きつけます。最初はまとまりが弱く飛び散りやすいので優しく、後半生地がまとまって来たら力強く叩きつけてください。
 3.2.に塗れ布巾をかけて40度の温かさで30分発酵させます。夏場なら室温でもOK。冬場はこたつの中かエアコンの空気が当たる場所で発酵させましょう。
 4.3.と並行して[具材パート]を4等分しておきます。
 5.3.の生地にパンチを喰らわせて膨らんだ生地をへこませます(ガス抜き)これを4等分して(1個あたり約72gくらいになるはずです)10分休ませます(ベンチタイム)。
 6.5.の生地を綿棒で直径15cmくらいの円形に伸ばします。生地の中央にトマトソースの1/4量を塗ります。塗る範囲は生地の直系の半分の同心円くらい。塗った範囲の上に[具材パート]を載せて生地を半分に折り畳み端を指でぴったりくっつけます。更に大き目のフォークで端を押さえて圧着します。
※普通のピッツァのように全面にソースを塗ったり具材をちりばめて収拾はいけません。半分に折った時にあふれ出して収拾が付かなくなります。あくまで中央にこじんまりと盛ってください。
 7.クッキングシートを敷いた天板に6.を並べて40度の温かさで20分発酵させます。
 8.300度に予熱したオーブンに7.を入れ10分焼けばできあがり。

[備考]
 ・ふかふかした生地の食感がクセになります。おやつというよりはしっかりとしたランチとして楽しめる料理ですよ。
 ・具材は自由自在ですがお肉より野菜に重点を置くのがおススメです。風味が複雑になって大人のピッツァって感じに仕上がります。ちなみに今回の具材はチーズ、ソーセージ、玉ねぎ、舞茸、ししとう、大葉をチョイスしました。
 ・焼くとチーズは融けて風味を楽しむだけになるので高価なものである必要はありません。火を入れてしまう前提なのでナチュラルチーズである必要すらなくて安いプロセスチーズで十分ではと僕は思っています。その点、ベビーチーズなんかがおススメ。ベビーチーズはテイストの種類も豊富なのでいろいろ楽しめますよ。

ということで、よければ一度お試しください。
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