西洋画と日本画のちがいは何だろうか。西洋画は、写実に徹底し、ありのままに描くことを課題とする。日本画は、描かれるものの本質を抽出し、余分なものをこそげ落とすことに留意。少々、乱暴な言い方であるが。だからいつか「驚いたことを思い出して描いてください」と言われたときにはわたしは面食らった。では、夢のなかのことを描くなら、どうすればいいのか?さて、ここでも「表象」という概念に基づくと、さらにテーマが複雑になりそうだ。なぜなら、見えてくるものが本質より重要であるというふうにも解釈できてしまうから。下の拙作はさてどう解釈すればいいものか、本人にもとんと分からぬ。
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