相変わらず採点地獄で息つくヒマもなく、昨日の日記が落ちてしまった。
そんな状況下、なけなしの時間を使って目黒区の甲虫観察記録の一部をまとめて目黒区に提供したりしているのだが、その中で今さらながら気づくことも少なくない。
例えば、サクラコガネとスジコガネというコガネムシ類がいる。一般的には普通種とされる種だが、生息に一定規模の林が必要なのか、目黒区内では林試の森公園でしか見たことがない。
そしてその林試の森公園でも、最近はさっぱり見られなくなった。
その理由は、環境変化による生息数の現象ではなく、公園内の外灯のLED化である。
このコガネムシは、公園内の真ん中にある橋の欄干の灯りに、サクラコガネは7月上中旬に、スジコガネはその後の時期に飛来して、シーズン中は見つけるのは容易だった。その欄干は、都会では珍しい雑甲虫の宝庫でもあった。ところが、その灯りが数年前にLED化してからは、これらのコガネを含めて、虫の飛来はさっぱり途絶えてしまった。
公園内のトイレにはまだ蛍光灯が残っているが、これらのコガネはそこにはけっして来ない。
というわけで、しばらく記録がない。まだ生息しているだろうに。むしろLED化によって、安んじて生息しているかもしれない。
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