漢民族の、たとえば京劇の衣装に代表されるようなアートというのは、ことばを換えていえば、バロック文化ともいえるのではないだろうか。
漢民族のアートは伝統を大事にしているとか言えそうだが、要するにどんな方向へと発展していけばいいのか、曖昧なまま(意図的であったとも思えるが)停滞していたともいえるかもしれない。
わたしがそんなことを思うのは、メキシコとかラテンアメリカの植民地時代のアートも、とくに教会アートについていえるように、方向性なく、ただただけばけばしいものへと鬱屈しているのを見て知っているからである。
それはそれで、エッセンスが蓄積されているともいえそうだが、しかしながら、生気を欠いているとも言えそうだ。
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