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2020年02月25日09:30

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読書紹介1901●「モラトリアム・シアター」

●「モラトリアム・シアター」 西澤保彦著 実業之日本社 12年版 600円
 腕貫探偵シリーズの3。本書では、これまで主役格だった住吉ユリエの兄・ミツヲが主人公。大学を卒業してブラブラしていたところ、母親に無理やり中高一貫の女子学園の英語科臨時講師として送りこまれる。
 ところがこの学園の、英語科教諭3人の妻が次々に殺されるじけんがおこる。それは、この学園の事務員である標葉いつかとのアンモラルな関係を噂された3人の妻たちだった。標葉は、2年前までミツヲがいた大学の事務員で、彼女には「都市伝説」があった。それは、彼女と関係すると「相手の家族が死ぬ」というものだった。
 ということで、都市伝説どおりの事件がおきたことの謎解きと、ミツヲと標葉との関係(ミツヲは標葉と関係した事実の記憶を喪失していた)に強いストレスがかかっている、という物語。
 金持ちのお坊ちゃんで要領が悪く、ボーっとしたミツヲが女子高生に翻弄される姿や、マザコンの母とシスコンのユリエに振り回される姿が滑稽で、じつに面白い本でした。

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