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2017年02月23日13:46

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安岡章太郎『僕の昭和史II』(講談社文庫)

 ニホンの敗戦から著者の米国留学までの十五年を語る。
 苦しいながらも、ようやく報われて執筆作品が活字へと姿を換えるあたりは、よく知られた話。
 戦後の民主化についてもやはり、横目でしか見られない。
 将来のことを自分で決められる環境にいたことがないから、とか語る。
 つまり、ニホンの戦後とは、「与えられたものを強制的に受け取らされるだけ」であったとか。
 このへんが、たとえば大江健三郎とか小田実あたりとはずいぶん異なっている。
 いわゆる「戦後派」と「第三の新人」とのちがいがくっきりと描かれている。
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