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2024年02月04日11:03

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★日めくりレシピ(茸とささみのカレー)★

[難易度:2、時間:40分]
1枚だけ残ったお肉のスライス。ソーセージが1本。椎茸1本。大根があと1cm……
根が貧乏性なのか僕はよくそんな端切れの食材を残してしまうことがあります。それくらいなら残さず全部使い切れば良いのにとも思うのですが「いや、この料理に使う食材はこれで十分。あとは別の料理に使いましょう」とか思って冷蔵庫にしまってしまうんですよね。
で、「この中途半端な食材は何に使うよ?」と自問自答。数日後にキッチンに立ち尽くして悩まし気な溜息をつく羽目になります(笑)
常々思うのですが、こういった端切れを上手に使い切るスキルは才能よりも経験と知識に基づく引き出しの多さがものをいうんじゃないかしらん。
スープの具にする。ラーメンのトッピングにする。混ぜご飯にする──そうすればおかずの主食材にするには圧倒的に物量不足な食材でも立派なごちそう料理にすることができます。そういったアイデアはひらめきで思い付くよりは積み重ねてきた経験に寄るところが大きいと思うのです。
過日、冷蔵庫にささみが1本残っておりました。おかずに使うには寂しすぎる量。焼いても煮ても蒸しても一瞬で食べ終わりそうな予感しかしない。
ならカレーの具にするのはどうだろう? と考えてレシピを検索。ええと──ささみを一口大に切って炒めます。
……。いやそれ何の解決にもなってないから。あっという間に具がなくなってルウだけのカレーになっちゃうから。探せども探せども、似たり寄ったりのレシピばかり。
じゃあ他の料理にする?
そう考えた時ふと思い出したのです。ツナ缶でカレーを作った時は最後まで具があったぞ。ツナは茹でた魚の身を細かくほぐしてあるからそれがまんべんなくカレーに散らばってどこを掬ってもツナがセットで入っていたじゃないか。
ささみの特性のひとつは茹でれば細かく裂けること。ツナ缶同様に身を細かく裂いてほぐしてしまえばカレー内にささみを遍在させることができるはず!(注:遍在:広くあちこちにゆきわたって存在することの意)
まず最初にささみが一本しかないという状態があって、それにカレーのようなスープ料理は少量の食材でも十分具材にできるという経験、ツナ缶を使ったカレーを作った経験、茹でたささみを細かく裂いて中華料理の前菜を作った経験がリンクしてひとつの料理が生まれました──日々の地味な経験という引き出しも馬鹿にできないなと思うと自画絶賛した次第です。

[材料](1人分)
 ・ささみ:1本
 ・玉ねぎ:1/4個
 ・サラダ油:4g(小匙1)
 ・カレールウ:1/4箱
[スープパート]
 ・椎茸:2本
 ・水:350g(350ml)

[作り方]
 1.ささみは観音開きにします。玉ねぎは細切りにします。[スープパート]の椎茸は細切りにします。
 2.[スープパート]を鍋に合わせて強火で1分30秒煮ます。蓋を取って小さな気泡が立ち始めていることを確認したらごく弱火にし、蓋をせずに10分煮ます。
※椎茸は水温が70〜80度で最も旨味成分が挽きだせます。まずは70度まで一気に引き上げここから弱火でゆっくり出汁を挽くのがポイントです。
 3.1.と並行してフライパンにサラダ油を入れ玉ねぎを加えて中火で10分炒めてあめ色にします。
 4.1.の鍋に蓋をして中火で加熱してひと煮立ちさせます。これにささみを投入して火を止め、10分放置します。
※加熱せずにささみに火を通すことで身がパサつかずしっとり仕上がります。
 5.4.のささみを取り出して粗熱を取ったら手で粗くほぐします(包丁で粗みじん切りにしてもOK)。これを鍋に戻してカレールウを加え10分煮込めばできあがり。

[備考]
 ・淡麗なサラサラ系の出汁カレーです。スパイシーな中に出汁の旨味がしっかり利いていてスープとして飲んでも美味しそうと思いました。
 ・出汁は椎茸と鶏肉(ささみ)で挽いています。ちょっとヒマがかかりますが頑張って作りましょう。
 ・ささみが1本しか残っていなかったので細かく裂いてからカレーの具材にしています。こうするとカレー全体に細かいかけらが散らばって具材になるので先に具材を食べ切ってルウだけが残っちゃうという悲しい思いをしないで済みます。

ということで、よければ一度お試しください。
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