朝日新聞より。
いままでに話されていた以上に、警察の関与がおおきいとみられる。
それにしても、地方は。。。というか、国全体。。。つまりトップの責任がどれほどおおきいことか。ただの放任より、裏ではみんなつながっているような世界である。
http://www.asahi.com/articles/ASGCY40W5GCYUHBI00B.html?iref=comtop_pickup_03
「メキシコ南部で、学生43人が地元警察に連れ去られ、殺害されたとみられる事件で、警察による襲撃の現場から逃げ延びた学生の一人(20)が、朝日新聞の取材に応じた。警察が学生たちに向かって銃撃してきた時の様子など、恐ろしい体験を生々しく語った。
事件があったのは9月26日夜。ゲレロ州ティクストラの集落アヨチナパにある教員養成学校の1、2年生約80人が、同州イグアラ市で募金活動を終え、バスで学校に戻る途中だった。
匿名を条件に取材に応じた学生によると、80人は5台のバスに分乗。この学生は、他の約15人と一緒に先頭のバスに乗った。途中で他のバスは距離が離れて見えなくなった。
午後8時半ごろ、突然、バスが警察によって止められた。5台ほどのパトカーと大きな銃を構えた約20人の警官が並んでいた。近くにいた友人に他のバスの仲間から、「警察が発砲している。1人が殺された」と電話があった。この情報で、車内はパニックになった。
警官は、バスから降りた学生たちに、両手を頭にあて地面にうつぶせになるよう指示。しかし、学生たちは従わずに道路沿いの森に逃げ込んだ。「誰に助けを呼んでいいかわからず必死だった。みんな恐怖で泣いていた」という。
途中で、30メートルほどの距離にいる警官たちに見つかった。「こちらに向けて一斉に銃撃してきた。丘の上から石を落としながら、全力で逃げた」。丘の上にあった民家にかくまわれて一晩を過ごし、助かった。
この銃撃で学生3人が死亡。意識不明者や、顔や腕に被弾し入院中の学生もいるという。行方不明になった43人は地元警察によって連れ去られ、麻薬組織に引き渡されて殺害されたとみられている。連邦捜査当局はこれまでに、イグアラ市の当時の市長夫婦のほか、警官や麻薬組織メンバーなど70人以上を逮捕した。
行方不明となった学生のほとんどは貧しい農家の出身。教員養成学校には農民の権利を強く主張する学生も多い。当局からは煙たい存在とみられており、麻薬組織とつながりがある市長夫妻らが神経をとがらせていたとされる。
学生は「政治家や警察が麻薬組織と癒着関係にあるのは、うすうす知っていた。でも、まさか警察が学生に発砲してくるとは想像もしなかった。一体どうなっているんだ。仲間を帰してほしい」と話した。」
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