とにもかくにも、コロナ禍のせいで、近場からほとんど外に出ない一年だった。カミキリムシも、近場限定で数種しか出会うことがなかった。
その中で特筆すべきは、キイロトラカミキリが近場で見られるようになったこと。
キイロトラの都区部の記録は、これまでは明治神宮調査における1頭だった。
ところがこの初夏には、世田谷区内の九品仏浄真寺境内と、目黒区内の駒場野公園において、材の積み場で多数が運動会をしていた。
以前より都心部で生息しているトガリバアカネトラなどは、なかなか周縁に分布を拡大することはないのだけれど、ここにきてキイロトラが急に分布を拡大するとは、虫の分布というのは本当に一筋縄ではない。
他のカミキリムシの話題は、アオカミキリが今年も順調に?発生していたこと。
あとは、久しぶりに目黒区内のキクスイカミキリとタケトラカミキリを確認したことくらいだろうか。
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