在宅勤務中は、集中が途切れると、つい虫を見てしまう。そんなことができるのは、個人的には長所であり、仕事的には短所である。
このため、最近はときどき「自己タトウ採集」をする。自分の過去の採集個体から、採集当時に種名をきちんと認識していなかった虫を改めて「初採集」するのである。
最近は、ハラアカクロテントウ。そして昨日の日記の、ハバビロコケシマグソコガネ。
今日のネタは、クワヒョウタンゾウムシ。
実は4月24日付拙日記でこのゾウムシについて書いた。東京都では奥多摩でしか記録がないのに、都区部に居るとは考えにくい、と。目黒区役所のリストにこのゾウムシの名があったが、何処にでもいるサビヒョウタンゾウムシとの誤認ではないか、と。
ところが、自分の目黒区内採集個体のタトウに、それらしきゾウムシが入っていた。
まず、そのときの生態画像↓。2011年4月30日撮影。駒場野公園内の歩道上を歩いていたところのようだ。
改めて画像を撮ってみた。
「上翅の奇数間室は強く隆起し、上翅基縁も隆起条で縁取られる」というクワヒョウタンゾウムシの特徴を備えている。
生態面から言えば、植栽・土の運搬に伴って外部から都区部へ移入する可能性は大いに考えられる。さて、そのような理由による偶産だろうか。
この冬は、自己タトウ採集にいそしむこととしよう。
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