[難易度:2、時間:45分]
食材を「巻く」という発想はどうやって生まれたんだろう? という疑問は興味が尽きないところですが洋の東西を問わず、食材を巻いたり包んだりする料理は存在するようです。
洋食のロールキャベツしかり、日本の白菜巻きしかり、奉書焼きしかり、中国のこじき鶏は鶏肉を土で包んで土中に埋めて蒸し焼きにします。なんという念の入りよう。
食材を包む理由はいろいろあります。曰く、旨味を逃がさないため、熱をじんわりと通すため、包んでいるものの香りを移すため。
けどね、それ以外にとびっきりの理由があると思うんです。
包みの中身はなんだろな?
プレゼントだってむき出しではなく箱に入っているからワクワクするのです。
和風ロールキャベツなんて聞いたら中身が気になって気になって、キャベツをめくってみたくなるじゃないですか。
[材料](2人分)
・キャベツの葉(大葉):数枚
[具材パート]
・絹ごし豆腐:半丁
・鶏胸肉ミンチ:150g
・にんじん:3cm分
・いんげん:数本
・きくらげ:1枚
[下味パート]
・塩:1g(小匙1/6)
・味醂:9g(大匙1/2)
[煮汁パート]
・ダシ汁:300g(1.5カップ)
・濃口醤油:36g(大匙2)
・酒:30g(大匙2)
・味醂:18g(大匙1)
[作り方]
1.豆腐はザルに載せ重しをして20分水切りします。きくらげは干しきくらげを使う場合は水で戻しておきます。
※戻した水は煮汁パートのダシ汁に転用して鰹で出汁を挽きましょう。
2.1.をやっている間にキャベツの葉は電子レンジの500ワットで2分チンして柔らかくしておきます。にんじん、インゲン、きくらげはみじん切りにします。[煮汁パート]の出汁を挽きその鍋に残りの調味料を加えておきます。
3.ボウルに[具材パート]を合わせます。ボウルを回転させながらポテトマッシャーでまんべんなく潰します。これを4等分してキャベツで包み爪楊枝で留めます。
4.[煮汁パート]をひと煮立ちさせ弱火にして3.を重ならないように並べます。蓋をして弱火で20分煮込めばできあがり(10分経過したところでひっくり返します)。
[備考]
・豆腐を使っているとは言いながらしっかりした歯ごたえ。そして柔らかな風味。一口食べれば、あ、和食って納得がいきます。
・キャベツは柔らかい春キャベツがおススメ。レンチンの工程抜きで作れます。
・キャベツの青臭さが少し気になりました。五香粉などのスパイスを餡に少し加えると良いかも。
・これは薬膳料理を目指しているので鶏肉は脂身の少ない胸肉を使っています。
・煮汁で煮る代わりに下味を濃いめにつけるかあんかけスタイルを想定して、蒸篭で蒸すと食感が変わって楽しそうです。
ということで、よければ一度お試しください。
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