今でこそ夫のディエゴ・リベラよりもフリーダ・カロのほうが有名だ、という時代になってしまったが、ヨーロッパに滞在しているときも含めて、ディエゴの影響力は世界的なものだったと思われる。
たとえばイリヤ・エレンブルグに「フリオ・フレニトの遍歴」という作品があり、主人公はディエゴである。
昔、幸いにも読む機会を持てた。
さて、いま、加藤周一のウズベキスタン紀行を読んでいるのだが、地方都市のオベリスクにマチス風のデッサンがあり、たまたまそのアーティストの話を聞くと、メキシコ美術、とりわけディエゴ・リベラに興味があるとのこと。
世界の片隅にて、こんな話があるなんて、なんと印象的であることか。
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