ジャーナリズムのみなさんによって神田川の流域がくまなく踏査される。
時代はおおきく変わろうとしていて「ああ、昔は。。。」という嘆き節が聞こえてくるが、この本自体がすでに30年以上も過去のもの。
去年につづいて、ふたたびこの夏はトウキョウ探訪を試みているので、著しく興味深い。
わたし自身の記憶や経験が重なってくるところもあるが、目新しいことも数多く学んだ。
昔のトウキョウは、江戸はどうだったのか、それが等身大に眺められる。
時代物へのまなざしを感じることもできるし、トウキョウを舞台にした近代史がじつに生々しい。
あの井の頭線からにして、初めのころは客がいない終電など駅のないところに停まってまわりの畑から芋を掘ってあとでふかして食べてたとか。
シュールリアリズムではないか、いまの時代なら。
こんなおもしろい本が絶版だなんて、ああ、世の中、狂ってるね!
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