[難易度:2、時間:7分]
僕の知人に宮本武蔵は幕末に活躍した剣豪と思い込んでいた人がおりました。なかなかぶっ飛んだ発想ですがちょっと考えればおかしいとわかるでしょ。あんな物騒な人が街をうろついていたら明治新政府の警察に逮捕されますってw
実際は宮本武蔵は戦国時代末期から江戸初期に生きた人です。
この例に限らず歴史的に有名な人物やできごとの時代背景を錯誤するのは案外よくある話かもしれません。たとえばシェークスピアは日本でも知らない人がいない脚本家ですがいつの時代の人? って訊かれると答えらる人は意外と少ないかも。正解は1564-1616年に生きた人。と言われてもピンと来ないかもしれませんが関ケ原の合戦があったのが1600年なのでだいたいあの時代に活躍した人なのです。けっこう昔だよなぁ。
では西部劇でおなじみのカウボーイが活躍した西部開拓時代はいつ頃のことでしょう? 僕はけっこう偏見があって江戸時代の中期くらい? とか思っていたのですがもっと最近なのです。
たとえばNHKで放送されていた「大草原の小さな家」の時代背景は1868年。明治元年です。OK牧場の決闘があったのは1981年。明治14年。その10年後には日清戦争が勃発します。って言われても近代的な海戦とガンマンが撃ち合いをやっていたのが同時代というのはなんか絵面的にも変な感じで違和感しかないとか思ってしまいます。
とまれ間もなく20世紀が始まろうとする年代にカウボーイたちは西部の平原を馬で駆け回っておりました。
デンバーオムレツはそんなカウボーイたちの定番朝食。具材の豊富さや調理法が今とさほど違和感がない理由もその時代背景を知れば納得がいく気がします。
[材料](1人分)
・卵:2個
・バター:6g(大匙1/2)
・塩、ブラックペッパー:少々
[具材パート](下記は1例です)
・ハム:1枚
・玉ねぎ:1/8個
・ミニトマト:2個
・椎茸:1本
・エリンギ:1/3本
・スライスチーズ:1枚
・ピーマン:半個
[作り方]
1.卵に塩、ブラックペッパーを加えてよく溶きます。
2.[具材パート]の各具材を細切りにして(トマトはヘタを取って薄くスライスして)1.に加えてよく混ぜます。
3.フライパンにバターを入れて中火にかけます。バターが半分くらい融けたら2.を流し入れて蓋をし1分蒸し焼きにします。蓋を取って卵を二つ折りにし片面30秒ずつ焼けばできあがり。
[備考]
・デンバーオムレツはウェスタンオムレツとも呼ばれ西部開拓時代にアメリカはデンバーで生まれた具沢山のオムレツ。スペイン生まれのスパニッシュオムレツに近いかな。
・アメリカの家庭で食べる定番朝食だそうですが日本人にはちょっと重いかも。ランチにおススメしたくなります。
・分厚くて具沢山なので十分主菜が張れるおかずです。卵は2個使っていますが3個使っても良いかなって気もします。
・具材は自由自在、鍋料理などと同じでなんでもありなので冷蔵庫の在庫整理にぴったりの1品ですよ。
ということで、よければ一度お試しください。
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