[難易度:2、時間:10分]
酒と白ご飯は相性が悪い!
晩酌をする度にそんなことを考えちゃいます。ほかほかの白ご飯を食べながらビールを飲むだとか熱燗を煽るだとか──想像するだけで絶妙な気持ち悪さが口いっぱいに広がる気がしてしまいます。特に日本酒との相性は最悪だと個人的には思っています。
その理由を分析してみたのですが恐らく原料がどちらも米。そしてどちらも塩気のある料理をおかずまたは肴として必要とするもの──つまり同類なんだからじゃないかしらん。
なんて書いていたら誰かのエッセイで読んだ戦時中の一部学生で流行った「酒茶漬け」なるものを思い出しました。酒茶漬けとは白ご飯に熱燗をかけてかき込むという恐ろしい食べ物。これを食した後、グラウンドを1周するとむちゃくちゃ酔えたとか……って、読んでるだけで悪酔いしそうになっちゃったんですがw
ところがですよ。この白ご飯に味が付くと不思議と気にならなくなるんですよね。例えば具の入っていないただの塩むすびであってもわりと平気で酒の肴にしてしまえます。これは白ご飯に塩気を加えておかず化することで酒のアテにしてるからじゃないかなと推測します。
あるいは鍋をつつく宴会の定番、〆の雑炊は普通に酒を飲みながら食べられます。これは塩気だけでなく鍋の残りの具材も一緒に食べるのでもはや白ご飯と別物の食べ物にしてしまっているからでしょう。
ということで長年の酒飲み生活を通して白ご飯で酒を飲みたければ塩気を加えておかず化すべしという知恵を僕は体得しております。飲むのが日本酒なら和風に、飲むのがビールなら洋風に味付けをするのがセオリー。さしずめこのガーリックライスなどはビールのかっこうのつまみになるのです。
[材料](1人分)
・ご飯:1膳分
・牛こま切れ肉:100g
・塩、ブラックペッパー:少々
・にんにく:ひとかけ
・オリーブオイル:6g(大匙1/2)
・白ごま:大匙1
・刻み葱:適宜
[調味料パート]
・濃口醬油:6g(小匙1)
・塩:1g(小匙1/6)
・バター:6g(大匙1/2)
[作り方]
1.牛肉に塩、ブラックペッパーをまぶします。にんにくは少し厚めにスライスします。
2.フライパンにオリーブオイルを入れて中火にかけ30秒温めたら火を止めます。これににんにくを加えて余熱で炒めます。にんにくが踊らなくなったら再度弱火にかけて踊り出したら火を止めるを繰り返してきつね色になったら一旦にんにくを取り出します。
3.2.のフライパンに牛肉を入れて中火にかけ肉の色が変わるまで炒めます。更にご飯、白ごまを加えてご飯がパラパラになるまで炒めます。
4.3.に[調味料パート]を加えて強火にかけ水気がなくなるまで炒めます。にんにくを戻してさっと混ぜればできあがり。
[備考]
・香り立つにんにくの風味がたまりません。次の日に人と会う約束などない夜ならちょっとたっぷり目ににんにくを使ってガッツリ堪能してください。
・単独で食べても美味しいですがビールと一緒に戴くと最高のつまみにもなる不思議な料理です。
・にんにくを焦がさないようきつね色に焼くのがポイントです。ですので工程2.では少しまどろっこしいですが慎重に火を入れてください。
・牛肉は豚肉に変えても美味しく作れますよ。
・お好みで鷹の爪を加えてピリ辛にするのもありです。
ということで、よければ一度お試しください。
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