[難易度:2、時間:20分]
僕にとって大分県は馴染み深い土地だったりします。
別に住んでいた時期があるわけではないんですが入社2年めの頃、むちゃぶりから始まった仕事で3ヶ月ほど大分市内でホテル暮らしをやっていた時期があるのです。
初めての単独長期出張。不安がなかったといえば嘘になるけど、なんか一人前になれたような気がして高揚感の方が大きかったかな。
仕事はもちろん大変だったのですが、夜はフリー。しかもピーク時は週末に帰阪すると効率が悪いので週末も大分でフリー。気分は観光旅行、物見遊山でした(をい)。
それまでまるで縁のない土地だったので知らなかったのですが大分って美味しいものが沢山あるんですよね。お肉で言えば豊後牛が有名、地鶏も有名。鶏と一緒に焼く焼き野菜がまた美味しい。そして何と言っても魚が美味しい。先輩に「寿司屋に行って関アジを注文するように」なんてそそのかされましたっけ。
なんたって時価ですよ時価。刺し身一皿3千円が当たり前だという(注:1980年代の話です)。さすがに駆け出しのサラリーマンでは手の出ない御馳走でしたがそれでも結構海鮮は堪能しました。
そんな大分県の南の方、宮崎県との境くらいに佐伯市(さいきし)という街があります。この街の名物がこの「ごまだし」なのです。一種の万能調味料なのですがポイントは焼き魚のすり身が混ぜ込んであること。そんなん旨味の塊で美味しいに決まってますやん。
ちょっと前にネットで見かけて気になっていたのですが、小アジが中途半端に残っていたので懐かしの大分の街を思い出しながら試作してみました。
[材料](1人分)
・魚(焼き魚に向くものならなんでもOK。今回は小アジ):正味50g(約3尾分)
・すりごま:20g
[調味料パート]
・濃口醤油:9g(大匙1/2)
・薄口醤油:9g(大匙1/2、なければ濃口醤油を9g)
・味醂:9g(大匙1/2)
[作り方]
1.小アジの頭、尾を切り落としてゼイゴ(胴の真ん中にある硬い部分)を外して三枚におろします。これを魚焼きのグリルでこんがり焼きます。
2.焼き上がった小アジからざっと小骨を取ります。これをすり鉢に入れて粗くすり身にします。これに[調味料パート]を加えてすり混ぜます。
3.2.にすりごまを加えてすり混ぜればできあがり。
[備考]
・ごまの風味がたまりません。そして焼き魚の旨味がしっかり利いています。万能調味料として使えるのですがおつまみとしても絶品。箸でちびちびつまめばお酒がめっちゃ進みます。
・つけ麺のつけダレの味付け、冷奴のトッピング、グラタンに混ぜ込んでも美味しいです。ペースト代わりにトーストに塗ってもイケますよ。
・大分県佐伯市の名物。現地のお店やアンテナショップでも売られていますが案外手軽に自作もできちゃうのです。
ということで、よければ一度お試しください。
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