●「フーテンのマハ」 原田マハ著 集英社文庫 18年版 540円
世界中を年がら年中旅をしている著者の、そのきっかけが語られている本。40歳で会社を辞めフリーランスになった頃、大学時代の友人・千鈴と日本全国津々浦々を訪ね歩く「ぼよグル」(ぼよよ〜ん、グルメ旅)が始まった。文字通り、温泉でぼよよ〜んとリラックスしながら、全国のうまいものを食べ歩くブルメ旅を続けたのだ。
その旅を通じて作家となるのだが、その事情が面白可笑しく綴られている。著者の最初の小説がどのように産み出されたのか。そして、大好きな美術モノ。世界の芸術家(モネやピカソなどなど)たちを主人公にした小説を書いてきた理由などが、赤裸々に描かれていく。
そのことが又、世界を飛び回る理由となっていくのだが、それは、本書を読んで楽しんで下さい。楽しい本でした。
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