[難易度:2、時間:20分]
一時期、娘たちが韓流にドハマリしていました。
冬のソナタが日本に上陸した頃、「ヨン様♪」なんて黄色い声を張り上げているおばちゃま方を見てきた僕は「おまえは関西のおばちゃんかい」なんて揶揄していたのですが。とある出来事で認識を改めました。
まだ僕が横浜に住んでいた頃、次女が上京してきてどうしても食べたいというので聞いたこともない韓国のスナックを食べに大久保に連れて行かれたのです。
くだんの店には見ただけでくらっと意識が飛びそうになるほどの行列ができていましてその殆どがティーンで女子。そっか、韓流というのはおばちゃんの専売特許じゃなかったのか。
チーズタッカルビ、チーズハッドグ、パッピンス──振り返ってみると2010年代は華やかにインスタ映えする韓流スナックがずいぶん流行りました。その牽引役になったのは10代、20代の女子。おばちゃんというには若すぎる年代でしたね。
そんな韓流スナックのひとつ、ヤンニョムチキンのヤンニョムとは和訳すると「味付けされた」と言ったほどの意味。韓国でチキンと言えばフライドチキンのことを指すらしいので、さしずめソースをまぶして味付けしたフライドチキンといったところでしょうか。
その発祥はフライドチキンのお店で客の食べ残しを分析して「鶏肉は冷めたら独特の匂いがする」という問題を克服ことから考案されたのだそうです。
[材料](2人分)
・鶏もも肉:1枚(焼く300g)
・片栗粉:適宜
・揚げ油:48g(大匙4)
・いりごま:適宜
[下味パート]
・味醂:18g(大匙1)
・塩:1.5g(小匙1/4)
・ブラックペッパー:少々
[ソースパート]
・コチュジャン:18g(大匙1)
・豆板醤:6g(小匙1)
・はちみつ:7g(小匙1)
・砂糖:3g(小匙1)
・トマトケチャップ:22g(大匙1.5)
・濃口醤油:18g(大匙1)
・味醂:18g(大匙1)
・おろしにんにく:ひとかけ分
[作り方]
1.鶏肉は一口大に切って[下味パート]をまぶし10分置きます。[ソースパート]を合わせてよく混ぜておきます。
※鶏肉は火が入ると縮むので大きめに切るのがオススメです。
2.鶏肉の漬けこみがラスト3分になったらフライパンに揚げ油を入れて強火にかけます。鶏肉の水気をキッチンペーパーで拭き片栗粉をまぶして揚げ油に投入し片面2分づつ揚げ焼きにします。
3.フライパンの揚げ油を片付けてそのまま[ソースパート]を入れて中火にかけひと煮立ちさせます。鶏肉を戻して[ソースパート]を絡めながら水気がほぼなくなるまで炒りつければできあがり。お皿に盛っていりごまを振って戴きます。
[備考]
・コチュジャンは辛いだけでなく味噌っぽい風味が日本人好みでクセになる調味料です。ケチケチせずにたっぷり使うのが美味しく作るコツですよ。
・本来のレシピにはありませんが辛味を豆板醤で補強しました。なので汗ばむくらいの辛さに仕上がっています。
・韓国通の長女に言わせると日本で売られているヤンニョムチキンはそれはそれで美味しいけど本場ものとは別物らしい。あちらのはもっと独特の甘みと香りがあるそうです。そして店ごとに味も違うのだとか。一度食べてみたいなと思っちゃいますね。
ということで、よければ一度お試しください。
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