FN虫については、今年、目黒区内の採集種が増えた。チビコエンマコガネである。
飼い犬マナーの向上により、市街地内のFN虫の生息環境が悪化する中、生息種が増えるとは思ってもみなかった。画期的なことである。
しかし、チビコエンマコガネの関東地方における発見例は徐々に増えつつあったので、自分の近場で見つかるのも時間の問題だったのだろう。それにしても、虫の分布は何がきっかけで広がるのか(または狭まるのか)、種によって理由はそれぞれだろうけれど、謎だらけである。
1頭目が見つかったのは、鳥の〇骸から。2頭目以降は、犬FNであった。近場では、広い公園を中心としながらも、ごく近所の住宅街の中においても定着している様子がうかがわれた。
なお、今年の発見ではないが、今年気づいたこととして、東京都内でハバビロコケシマグソコガネを採集していたことが分かった。K添氏に同定してもらい、2010年10月に狛江市河川敷で採集した個体1頭についてお墨付きを得た(↓画像中央)。
近場の市街地でこれまで採集した個体には、ハバビロは含まれていない。しかし、もしかしたら市街地内にも居るやもしれず、来年はケシマグソコガネの仲間に従来以上に注目したいと思っている。
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