今日で、今学期の授業のオンライン提供は終了。休祝日がなく、自宅に縛られた、苦しい3か月だった。
まだ論文指導の仕事が続くが、これで授業準備の追い立てられ感からしばらく解放されるので、嬉しい。採点地獄は来月後半から。
横浜市港北区にある日吉キャンパスでこれまで採集した虫を眺めていると、とても小さくて「ん??」な個体が2つあった。
一つ目が、これ↓。
うまく展肢できないが、シバンムシの仲間。ザウテルシバンムシという種のようなのだが、そうだとすると、神奈川県初記録となってしまう。
二つ目が、これ↓。1mm強という小ささ。
キスイムシ(Cryptophagus)にしては該当種が見当たらないと色めき立ったが、なんと、コメツキモドキの仲間だった。ケナガマルキスイといって、神奈川県昆虫誌によれば、「極めて数の多い普通種」とのこと・・・
それにしても、ケナガセマルキスイ(キスイムシ科)という種がいて、そしてケナガマルキスイ(オオキノコムシ科)という種がいるのは、ちょっと紛らわしい。
このクチキムシ↓は、普通種のナミウスイロクチキムシ(旧称ウスイロクチキムシ)かと思っていたのだが、♂と思われるスリムな個体のお尻から交尾器がはみ出ていたので、軟化して抜いてみると、長い。2.5mm以上は優にある。
というわけで、クリノウスイロクチキムシだった。神奈川県では丹沢方面しか記録がないようだが、ナミウスイロと間違えやすいのだろう。
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