コフトナガコメツキをさらにもう1頭、自己タトウ採集した。
その個体↓を採集したのは2008年8月で、その場所は横須賀市の湘南国際村近く。
自分がコフトナガコメツキを採集したのは、FITの1頭を除くと、4頭とも夜間である。夜行性なのだろうか。
この個体は、触角第2・3節が同長↓で、体が(比較的)スリムなタイプ。自分が従来コフトナガコメツキと考えている個体だった。
コフトナガコメツキは、神奈川県昆虫誌2018を見ると、最近は県内で記録がないらしく、しかも三浦半島ではそもそも記録がないようだ。その意味では、今更ながら、貴重な採集だったのかもしれない。
これで、手元のコフトナガコメツキは5頭となり、そのうち、触角第2・3節が同長で体がスリムなタイプ(Aタイプ)が3頭、触角第3節が第2節より長く体が太めのタイプ(Bタイプ)が2頭となった。
今日は時間ができたので、思い切って5頭の交尾器を抜いてみることとした。時間の経った標本は、自分には上手く抜けないかもしれないが。
その結果は、Bタイプが2頭とも♂、Aタイプが3頭とも♀であった。
Bタイプ2頭の交尾器↓(1枚目:2010年高尾山、2枚目:2020年目黒区)。一部壊してしまったかもしれない。
上のような交尾器が確認できなかった個体を♀と判断した。
これが正しければ、JUNさんの2個体は触角がBタイプで♂とのことだったので、上の結果に符合する。
これにより、このA・Bタイプ分けは、雌雄の性差である可能性が高まってきた。
上の画像の交尾器は♀のものと楽苦さんよりご指摘をいただきました。とすると、Bタイプ(3>2)2頭とも♀であったようである。
一方、Aタイプ(3=2)3頭のうち2頭は交尾器をうまく取り出せなかったが、体内に細長い管が確認されたことから、どちらも♀。残りの1頭については、体内に細長い管がなかった確認されなかったことから♂の可能性が高いが、残念ながら交尾器の取り出しに失敗。下の画像のようなものしか取り出せなかった。
これでは用をなさないだろうか・・・。
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