本シリーズに登場する虫は、一度出会ってから一定程度の年数を経た虫たちである。その間にいくら採集・観察経験を積んでも二度と出会うことがないため、「一期一会」に認定するのだ。
しかし、今日の虫は出会ってからまだ年数をあまり経ていない。それにもかかわらず、近場の市街地内では二度と出会える気がしていないため、早くも「一期一会」に認定しておきたい。
それは、コカブトムシ。
2年前の5月1日、港区にある職場の大学構内の外灯下にいた。
自分のイメージでは、広葉樹の湿った洞の中にいる、というもの。自分はこの虫が潜んでいそうなほど湿り気のある洞を近場では知らない。都区部は洞のある木が多いが、それらの洞はほとんどが乾いている。
他に、この虫の探し方はあるだろうか。
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