[難易度:2、時間:50分](玉ねぎを凍らせる時間は含めていません)
北陸の古都、金沢と僕が出会ったのは大学1年が終わる春休みのこと。
金沢から輪島、富山、飛騨高山と独りでぶらぶらと旅行した初日でした。
まだサンダーバードもなかった頃(特急雷鳥がありました)、たぶん各駅停車で神戸から金沢まで行ったんじゃなかったかな。
兼六園に行って西の郭の跡地に行って五木寛之が通った喫茶店に行って……しっかりおのぼりさんしてました。
夜はホテルの1階にあったスナックでママさんと意気投合してウィスキーボトル1本空けましたっけ。
初めての本格的な一人旅。初めてのホテル泊。初めてのスナック。なんだか金沢には僕の初めてがいっぱい詰まっていた気がします。
あれから30余年。数年前に仕事で金沢に行きました。東京からだと北陸新幹線。久しぶりにたどり着いた金沢は駅前がすっかりきれいになっていたけれどなんだかちょっとよそよそしい印象があって少し寂しかったな。
そんな金沢でご当地カレーが流行っているらしい。往年の一人旅の記憶を振り返りながらネットの情報を頼りに作ってみました。
[材料](2人分)
・とんかつ:2枚
・豚ミンチ:50g
・キャベツ:数枚
・玉ねぎ:1/2個
・ラード:12g(大匙1)
・カレールウ(甘口がオススメ):半箱
・水:カレールウの指定通り
・ヨーグルト:50g
・おろしにんにく:ひとかけ分
・おろし生姜:ひとかけ分
・とんかつソース:適宜
[キャラメルソースパート]
・グラニュー糖(なければ砂糖):40g
・水:25g
・熱湯:25g
[作り方]
1.玉ねぎは細切りにしてビニール袋に入れ冷凍しておきます。キャベツは千切りにしておきます。とんかつは食べ易い大きさに切っておきます。
2.空メールソースを作ります。小鍋に[キャラメルソースパート]のグラニュー糖と水を入れて中火にかけます。ふつふつと泡が立ち始め泡が大きくなってきたら徐々にきつね色に変わってきます。しっかり茶色くなったところで熱湯を鍋縁から注いでカラメルを伸ばします。
※水が跳ねるので鍋のど真ん中に手を持っていっているとやけどします。熱湯は鍋縁からそっと注ぎましょう。あと、しっかり茶色くなって数秒後には焦げ始めます。タイミングに注意してください。
3.鍋にラードと玉ねぎを入れて中火にかけ10分かけて飴色になるまで炒めます。これに2.を加えて更に1分炒めます。
4.3.ににんにく、生姜、ミンチの順に加えて炒め水を加えます。ひと煮立ちさせたら弱火にして蓋をし、10分煮込みます。
5.4.の火を止めてカレールウを割り入れて溶かします。オイスターソースを加えて5分煮込めばカレーのできあがり。
6.器にご飯をよそい5.をたっぷりかけます。その上にとんかつ、キャベツをトッピングしとんかつの上にとんかつソースをかければできあがり。
[備考]
・カラメルソースを使うのでけっこう甘いカレーになります。というかカレーとは別のソース料理みたい。
・影の立役者は豚のラード。特徴的な甘みがありマイルドな仕上がりにしてくれます。とんかつ自体、本来は植物油ではなくラードで揚げる料理なのでカツカレーに使うのは理にかなっていると思います。
・金沢カレーの特徴はカラメルソースや黒蜜を使って黒に近い色のソースにすること。とんかつにルウはかけずルウの上にトッピング。脇に千切りキャベツを添えること。仕上げにとんかつソースをかけること。確かにカツカレーとは別の料理に見えます。
・辛口が好きな人には向かないかもだけど子供でも喜んで食べられる味付けだと思います。
・全国区で言えばゴリラでおなじみのGOGOカレーのスタイルをイメージしてもらうと分かりやすいかも。
ということで、よければ一度お試しください。
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