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2020年10月17日11:40

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読書紹介1985●「潜入捜査」

●「潜入捜査」 今野敏著 実業之日本社 11年 600円
 本書は警察小説であり、格闘技小説であり、伝奇小説でもある。今回のテーマは、環境破壊。主人公の佐伯涼はマル暴刑事だったが、突如、異動を告げられる。拳銃も手帳も取り上げられ、政府機関の1つ「環境犯罪研究所」の職員(3人しかいない)となった。
 この研究所は、産廃不法投棄に暴力団が関わる事案について、警察にはできないことをやる機関であったのだ。それが、囮捜査であった。研究所は、佐伯の力を必要とした。それは、佐伯家の祖先に始まり、佐伯自身も身につけている武術「佐伯流活法」(暗殺拳)を生かすことであった。こうして、暴力団の支配する運送会社に佐伯は潜入したのだ。
 拳銃を取上げられた佐伯は、まず武器を用意する。それは、佐伯流の手裏剣であった。一方、佐伯に散々の眼にあっていた暴力団のある組では、刑事ではなくなった佐伯への復讐に出た。それは、佐伯を育ててくれた叔父夫婦とその息子夫婦に孫を、爆弾で殺したのだ。
 本書では、襲ってくる暴力団を容赦なく叩き潰し、時には殺してしまうという痛快アクションと、研究所の謎の所長と秘書との交流などの人間味溢れる小説。シリーズは、6巻までありました。

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