mixiユーザー(id:2810648)

2020年10月17日11:39

17 view

読書紹介1984●「拳鬼伝 1」

●「拳鬼伝 1」 今野敏著 徳間書店 92年 730円
 驚いたことにこの本は、「襲撃」と同じパターンであった。本書の主人公は、竜門光一。常心流武道の整体師で、整体院を経営している。彼の患者に刑事がいるのも同じである。本書の方が美崎シリーズより前に書かれたシリーズで、途中で中止になっていた。
 ある日、渋谷のセンター街で暴力事件が。センター街を仕切っている若者グループ『渋谷自警団』と別のグループの抗争があり、別のグループが袋叩きにあった。その瞬間、黒い影が飛び出し、若者たちを一撃で倒し始めた。病院に運ばれた若者たちの所に、竜門は無理やり患者の刑事に連れて行かれた。その傷を見せられた竜門の眼が光った。
 その傷は中国武道の1つ「八極拳」によるものであった。しかもそれは、達人によるものである。何故、そんな達人が若者たちを襲ったのか。その人物の憤懣と、哀しい事情が透けて見えたのだ。
 若者への襲撃は次々と起こり、やがて贈収賄事件の会社社長も襲われることに。傷痕は、同じ「八極拳」によるものであった。ということで、整体院の仕事を終えた後に、竜門は1人でその達人を追い求める。やがて対決することに・・・、という物語。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2020年10月>
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031