[難易度:2、時間:5分](冷やす時間は含めていません)
お弁当のおかずは普通のお惣菜と違っていろいろな制約を受けます。たとえば大きさ。お弁当箱から大きくはみ出す形状のおかずは向きません。鯛の尾頭付きをお弁当にしようと思っても無理があります。同じような理由で骨付きの肉も厳しいものがあります。
あるいは手が汚れるお菜。たとえば枝豆を莢付きでお弁当箱に詰めると食べるときに手を使わないといけないので難儀します。
そして、煮汁を伴う煮物。お弁当箱の中でたぷたぷしてしまい、イマドキの完全密封型のお弁当箱を使ってもひやひやします。
同じ理由でソースをかけるお菜もお弁当箱向きじゃありません。けどね、ソースにしっかりとろみを付けて流動性を下げてやればお弁当箱に詰められるんじゃないかなと思ってこんな料理を作ってみました。
[材料](2人分)
・トマト:1個
[くず餡パート]
・だし汁:100g(1/2カップ)
・ベリー系のジュース:100ml
・塩:3g(小匙1/2)
・醤油:3g(小匙1/2)
・砂糖:3g(小匙1/2)
・本葛:9g+水大さじ1
[作り方]
1.小鍋に水1/2カップを入れてカツオで出汁を挽きます。これに[くず餡パート]の本葛以外を加えてひと煮立ちさせます。水に溶いた本葛をこれに加えてとろみを付けます。
2.1.が煮立つのを待つ間にトマトを大きめのさいの目に切って器に盛っておきます。
3.2.に1.をかけて粗熱を取り更に冷蔵庫で冷やせばできあがり。
[備考]
・ベリーの香りがしっかり利いてデザート的な風味に仕上がっています。それでも鰹出汁に醤油という和食の本堂は外していないのでしっかりおかずになっています。
・料理の骨格はトマトに塩を振って食べるというオーソドックスなもの。それに出汁を利かせたフルーツ風味のソースを使うことで変化球的な面白さがあると思っています。
・ベリーのジュースは思いつきで購入したのですが王道はやはりトマトジュースかなという気もしています。
・葛は手に入りにくいかもしれませんのでその場合は片栗粉で代用が利きます。あるいはゼライスで固めてゼリー寄せにするのもありです。
ということで、よければ一度お試しください。
ログインしてコメントを確認・投稿する