[難易度:2、時間:15分](煮汁とふきの粗熱を取る時間は含めていません)
栽培技術が発達して、年中どんな野菜も店先に並ぶようになったので、とんと野菜で季節感を覚えなくなっちゃいましたね。
けど、中にはノスタルジックに季節を感じさせてくれる野菜もまだあります。
ふきもその一つ。ほろ苦い味が舌の上に広がると、あ、春が来たな──そんな気分になります。
[材料](2人分)
・ふき:200g
・塩:18g(大匙1)
[煮汁パート]
・カツオのだし汁:250g(250ml)
・酒:30g(大匙2)
・砂糖:5g(大匙1/2強)
・濃口醤油:18g(大匙1)
・味醂:18g(大匙1)
[その他パート]
・鍋かフライパン:家で一番大きなものを用意します。
[作り方]
1.用意した鍋かフライパンにふきがひたひたになるくらいの水を張り、強火で沸騰させます。
2.1.をやっている間にふきは葉を落とし用意した鍋かフライパンに合わせて切りそろえ、まな板の上に置きます。これに塩をふりかけふきを前後に転がしながら塩をすり込みます。
3.1.の鍋に太めのふきを入れて1分茹で、細めのものも加えて3分茹でます。これを冷水に放ち急速冷却します。
4.ふきが常温になったらすじを取ります。
※ふきを細かく切ると筋取りの手間がかかります。できるだけ大きな鍋を使って茹でれば短く切らなくて済むので手間が省けるのです。
5.3.〜4.をやっている間に[煮汁パート]を小鍋に合わせてひと煮立ちさせます。これにふきを加えます。ひと煮立ちさせたら火を止めてふきをすぐに取り出し煮汁とふきを別々に冷まします。
6.5.が常温まで冷めたら煮汁とふきを合わせて味を馴染ませればできあがり。器に持ってお好みでかつお節などかけて下さい。
※煮汁に入れたまま冷ますとふきの色が悪くなり、シャクシャクした食感もなくなりますので注意して下さい。
[備考]
・ほろ苦くも、はんなりと優しい味がします。清涼な香りは春まだ浅いひんやりとした空気とどこか似ている気がします。
・ふきにはアクがあるので工程1〜2はしっかりやって下さい。あと、工程5は仕上がりに差が出る重要なポイントです。かならず煮汁とふきを分けて冷まして下さい。
・野草の中ではアク抜きの手間がさほどかからない野菜ですのでわりとお手軽に調理できます。
・筋を取る工程がちと面倒ですが、暖かい部屋に新聞紙など広げて「いなかのおばあちゃん家に遊びに来ました」ごっこなどしながら作業すると楽しいかもしれません(どういうプレイやねん(^^;)
・洋菓子に使われるアンゼリカはそういう名前のセリ科の植物を使うのが本式ですが、日本ではその代用としてふきの砂糖煮がよく使われますね。
ということで、よければ一度お試しください。
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