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2017年02月19日08:10

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★日めくりレシピ(おにぎらず)★

[難易度:2、時間:10分]
1980年代から90年代はバブル景気の後押しもあって様々な文化が開花した時期だったなぁと振り返って思います。テレビも今まで見たことがない実験的なドラマやバラエティをばんばん作ってましたけど、あれも潤沢な予算があったからできたことなんでしょうね。僕が大好きなミステリーも新本格の台頭やその真逆を行くような日常ミステリーの登場など大きな転換期を迎えていました。
食べることに関してもグルメという言葉が我々庶民の意識にも浸透したのはこの時期だったように思います。外食が日常的になり、イタリアンやスイーツなどブランド志向の強い料理が流行する一方で、食べることの意味や食の安全が注目されました。それを象徴するような漫画が1983年に登場します。「美味しんぼ」というタイトルのその漫画は権威におもねない本当の美食を追求し、今そこにある食文化の危機に警鐘を鳴らした画期的な作品でした。
美味しんぼの登場から2年後、モーニングに読み切り作品として掲載された料理漫画がありました。評判が良かったようですぐに連載とあいなり、2016年の9月、コミックス138巻が出版される長寿漫画となっています。そのタイトルは「クッキングパパ」。美味しんぼがしばしば料理勝負など他の料理と優劣を競う内容であるのと対照的にこちらは
家庭で簡単に作れる料理を軸にして家庭の温かさなどを表現する作風が特徴的です。
クッキングパパで紹介された料理はしばしば、現実の我々の家庭で一大ブームを起こすのですが、この「おにぎらず」もその一つ。ただ、面白いのは掲載された時期とブームが起こった時期が大きくずれてることなのです。
おにぎらずがクッキングパパに登場したのは1991年。当時はさほど評判にならなかったと記憶しているのですが、20年の時を経て大ブレイクしました。掲載された当時はバブル経済の真っ只中、「美味しいものが食べたきゃ、外で食べれば良いじゃん」という風潮が強く、お弁当を作るくらいなら1分でも寝ていたいなんて時代だったのかもしれません。それが長引く不況でお弁当派が増え、今更ながらに脚光を浴びたというところかな。そういう意味ではクッキングパパは先見の明があったというか、時代におもねない普遍的なものを追求してきた凄い漫画なのかもしれません。

[材料](1人分)
 ・ご飯:1膳分
 ・海苔(全形):1枚
[具材パート]
 ・ふりかけ:適宜
 ・かつお節:小1パック
 ・濃口醤油:9g(大匙1/2)
 ・わさび:適宜
 ・しそ:1枚
 ・梅干し:1個
 ・明太子:1/2腹

[作り方]
 1.ご飯はレンジで熱々にします。それをやっている間に[具材パート]のしそは細切りにします。梅干しは梅肉をこそぎ落として叩きます。明太子もみじん切りにします。
 2.ボウルにご飯と[具材パート]を合わせてしゃもじでよく混ぜます。
 3.海苔を広げて中央に2.をこんもりと盛り付けます。↓こんな感じ。
フォト
 4.海苔の対角線になっている角どうしをくっつけるように折って、四角く包みます。箱を包装する要領と思えばOK。折り目を下にして、5分ほど置き落ち着かせます。
 5.包丁を水で濡らして4.を半分に切ればできあがり。。対角線に切って三角にしても良いのですが、お弁当箱に詰めにくいので長方形になるように切りましょう。

[備考]
 ・おにぎりと違って手が汚れないのが特徴。また、あり合わせの具材でできてしまうところも良いですね。慣れれば2、3分で作れてしまいますよ(落ち着かせる時間を除いて)。
 ・このレシピはクッキングパパで紹介された元祖バージョンで混ぜご飯風になっていますが、今はご飯の半分の量を敷いてその上に具材を並べ、その上に残りのご飯を載せるサンドイッチスタイルが流行っているようです。
 ・具材はきんぴらやオクラ&納豆といった和風のものからツナマヨ、ソーセージ、ベーコン&エッグなど洋風なものまで自由自在。目先を変えると飽きがこないお弁当がほぼ無限に作れます。
 ・全形の海苔(巻きずしなどを作る大きな海苔)は結構高いのですが、はねだしと呼ばれる傷物(小さな穴が開いていたり、小海老が入ってたりしてお寿司屋さんで使えないので出荷時にはねられたもの)が安く売られています。お店に出すわけじゃないので、これを賢く活用しましょう。

ということで、よければ一度お試しください。
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