「天動説(二)−−蝦夷伝奇編」 山田正紀著 角川書店 88年版 700円
2巻では、天保の世に蝦夷地からサタン(正体は吸血鬼)がやって来て、江戸で怪異な事件をおこさせたこと。サタンの配下には甲賀の忍者が付き、江戸の夜の世界(昼は将軍の世)でサタンという大王のものにしようとしていたのだ。
しかし、本書の主人公のこうもり鉄太郎によって甲賀者が次々と倒されたこと。大奥西の丸の勢力(サタンを蝦夷から呼び寄せた)が、本丸勢に敗れたことから、サタンは蝦夷に帰ることに。その際、鉄太郎の兄嫁・加津がサタンの手に落ちて連れ去られてしまう。
ということで、加津を救うべくサタンを追って鉄太郎たちは蝦夷地に向かうことに。そして、サタン=吸血鬼との対決の時が・・・。という物語。
天動説とは、日本の歴史は吸血鬼=見えない「悪」の力=につき動かされている、という妄想のことでありました。
ログインしてコメントを確認・投稿する