[難易度:2、時間:150分]
炊き込みご飯の歴史はお米が十分に食べられなかった時代に雑穀を混ぜて作った「糅飯(かてめし)」が原型と言われています。ルーツは奈良時代初期の「粟飯」のようです。えと、今日の料理と似ていますが今日のは「栗(くり)ご飯」、奈良時代のは「粟(あわ)飯」。漢字の下半分が木と米で違ってます
これが江戸時代になって世相が安定し庶民の食文化が向上してくると洒落っ気が出て来たんでしょうね。エンドウ飯、ネギ飯、タケノコ飯、ダイコン飯、鶏飯、カキ飯なんかが登場してきます。使われている食材を見れば春には春の秋には秋の旬を楽しもうという趣向がよく表れていると思います。
ということで、秋の炊き込みご飯の代表選手『栗ご飯』を作ってみました。
[材料](4人分)
・栗:20粒
・米:1合
・もち米:1合(なければ米2合で)
・出汁昆布:5cm四方
・黒胡麻:適宜
[調味料パート]
・塩:6g(小匙1)
・酒:30g(大匙2)
・味醂:36g(大匙2)
[作り方]
1.もち米は研いで1時間水に浸します。米は研いで30分水に浸します。お米を炊く水(規定量よりちょっと少な目)に挟みでひだを入れた出汁昆布を入れておきます。
※もち米を浸し始めて30分後に米を浸し始めるよう時間調整して下さい。
2.栗は水を張ったボウルに1時間浸します。こんな感じ。
3.栗の皮を剥きます。まず、お尻のところを包丁で落として手で鬼皮(外側の硬い皮)を剥きます。次に包丁で薄皮を剥きます。
4.炊飯器のおかまに米、もち米を入れて[調味料パート]を加えます。更に1.の出汁昆布を浸した水を出汁昆布ごと規定量の線まで加えます。
5.4.の上に栗を載せて普通に炊けばできあがり。炊き上がったらよく混ぜてお茶碗によそい黒胡麻を振って戴きましょう。
[備考]
・塩味の付いた米が栗の甘さを引き立ててくれます。もち米を使うと食感がもちもちしてちょっと贅沢な炊き込みご飯を戴いているなぁという気分になれます。
・他に具材は何も加えないのがポイントシンプルさがウリの炊き込みご飯なのです。
・栗は冷凍保存が利きますので残ったらビニール袋などに入れて冷凍しておきましょう。使う時には凍ったまま1時間水に浸ければOK。これだけかなり楽に皮が剥けます。
・残った栗は和風だけでなく洋風にグラタンやスープの具にしても楽しいですよ。
ということで、よければ一度お試しください。
ログインしてコメントを確認・投稿する