mixiユーザー(id:2810648)

2015年02月22日09:17

179 view

読書紹介1380・「大日本サムライガール9」

●「大日本サムライガール9」 至道流星著 星海社 15年版 1400円
 今回が最終巻となる。形骸化した民主主義によって崩壊寸前となった日本を救おうと、自らが独裁者となって政治の頂点に立とうという日毬。その手段として、アイドルとなった神楽日毬は19歳。9巻では、旧民生党と合併して大和同盟の党首となった日毬に対し、米大統領から「日本のナショナリズム台頭警戒論」が展開される。
 日本では、大和同盟以外の政党のスキャンダルが次々と顕わになり、政界は大混乱となっていた。政権党の自友党も、このままでは崩壊しかねないあり様で、次の総選挙では大和同盟の勝利が確実視されていたのだ。
 米国世論を一挙逆転すべく、大和同盟のロビーストを米国で築くため、クロエ(元国防総省職員。現CIA極東支局長の妻。娘リリィーはひまりプロのアイドル)が派遣される。クロエの下準備のもと、颯人と渡米した日毬は、そのカリスマ的魅力で米放送局をジャック。こうして、米国民の世論の支持を背景に大統領との対面を実現するのだ。ここでの見所は、外交問題評議会議長という米政界に強い影響力を持ち、ロビー団体の主要メンバーのクーパー教授を取り込むことに成功することだ。
 帰国した日毬は、自友党幹部と接近した際に大和同盟と自友党との合併を提案。合併の際には、日毬が党首となることと「神楽日毬特別法」を上程し、日毬を国会決議で衆議院議員とし、賛成多数で総理大臣に指名するというメチャクチャな話になっていく。
 ということで、19歳で日本国総理にのし上がっていく荒唐無稽な物語でありました。

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年02月>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728