[難易度:2、時間:70分]
黒ビールで有名なアイルランドのビール会社ギネス醸造所の代表取締役だったヒュー・ビーバーが、仲間とアイルランドへ狩りに行った時の話です。
狩りの獲物のうち、ヨーロッパ一速く飛べる鳥はヨーロッパムナグロとライチョウのどちらかという議論になったのですがなかなか決着がつかなかった。
そのうち、仲間の一人がこんなことを言い出しました。
「そんな風に世界一のネタばかりが載った本があったら面白いと思わないか?」
これがギネスブック誕生のきっかけでした。1955年のことらしい。
ことほどさように世の人々、特に男性は世界一にこだわりたがるきらいがあるようですね(ま、悪いことでもないのでしょうけど)。同様に世界三大〇〇というのもよく聞きます。
世界三大宗教:キリスト教、仏教、イスラム教
世界三大聖地:メッカ、エルサレム、バチカン
なんてのは、まあ良いとして
世界三大宗教空間:サン・ピエトロ大聖堂、パルテノン神殿、法隆寺
え゛? 法隆寺も混ぜてもらえるの? なんてのから、
世界三大スープ:ブイヤベース、ふかひれスープ、3番目はボルシチまたはトムヤムクン (両社譲らず決着ついてない)
なんか言った者勝ちな気がしないでもないみたいなのまであります。
では、世界三大炊き込みご飯と言えばなんでしょう?
パエリア、松茸ご飯、ビリヤニだそうです。
パエリアは言わずと知れたスペインの海鮮炊き込みご飯です。そしてまたしても和食の松茸ご飯が混ざっています。ま、美味しいけど。ビリヤニはインドの炊き込みご飯でインドの高級米「バスマティ」を使ったもの。本場では結婚式で出されるようなおめでたくも高級な料理です。
けどね、書いていてちょっとばかばかしいなと思ってしまうのは、じゃあこの3つ以外の炊き込みご飯の味が劣るかというとそんなことはないんですよね。世界にはもっともっとたくさん、美味しい炊き込みご飯があって1番だの2番だの順位をつけることにあまり意味はないと思うのです。
最近作ったこの炊き込みご飯だってめっちゃ美味しかったんですよ。
[材料](2人分)
・米:1合
・蓮根:約5cm
・ソーセージ:1本
[煮汁パート]
・だし汁(かつおだし):200g(カップ1)
・濃口醤油:18g(大匙1)
・味醂:18g(大匙1)
[作り方]
1.米は研いで30分水(分量外)に浸します。蓮根は5mm厚のいちょう切りにして酢水(分量外)にさらします。ソーセージはみじん切りにします。
2.土鍋に[煮汁パート]と水気を切った米を入れます。その上に水気を切った蓮根、ソーセージをまんべんなく載せて蓋をします。
3.2.を強火にかけてひと煮立ちさせ弱火にして10分煮込みます。火を止めて20分蓋を取らずに蒸らせばできあがり。蓋を取ったら蓮根、ソーセージをよく混ぜ込んで頂きましょう。
[備考]
・蓮根のしゃくしゃくした食感がたまりません。ソーセージの持つ独特の風味がアクセントになって和食なのにちょっとおしゃれな洋食っぽいご飯ものに仕上がっています。
・ソーセージはできればハーブを使ったものなど香りにクセのあるものがおススメです。ソーセージの代わりにベーコンを使って燻製香を利かせても美味しいですよ。
・土鍋でご飯を炊くのはハードルが高いと考える方もいらっしゃるかもしれませんが要領を覚えれば簡単です(てか、電気炊飯器のない時代はそうやって炊いていたし)。けど、やっぱり難しそうという方は炊飯器を使っても美味しくできますよ。
ということで、よければ一度お試しください。
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