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2017年09月30日16:43

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読書紹介1674・「本当はこんなに面白い『おくのほそ道』」

●「本当はこんなに面白い『おくのほそ道』」 安田登著 実業之日本社 14年版 762円
 本書は、「おくのほそ道」の前半・深川から平泉までの芭蕉の旅を辿っている。「おくのほそ道」は芭蕉の虚構の旅の記録(真実を描いていない)であるが、平泉までの旅ではある目的があった。それは、「義経を鎮魂する」ことであった(その理由は、本書を読んで下さい)。
 著者はこの本を、ロール・プレイング・ゲームとして読むことができる、としている。そのゲームマスターが芭蕉で、ゲームをやるのは芭蕉の弟子たち。彼らの共通する知識は、「能」であった。つまり、攻略本が「能」だったのだ。そこで、能のワキ方を務めている著者が場面々々で、そこでの能の解説をすると、ガゼン芭蕉がいわんとしていること、俳句の意味がわかってしまう、という訳。
 本書は、ゲームをやっているみたいに面白い本でありました。

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