[難易度:2、時間:40分]
七厘に火を起こしまして十分網を熱したら身を並べます。こうばしい香りを楽しみつつ内輪で煙をパタパタ。ほどよく焼けたら身を返してまたパタパタパタ。頃合いになったら皿に移し、大根おろしを添えて醤油を少々。じゅっという音とともに立ち上る焦げた醤油の香り。お好みで酢だちなど絞ればできあがり。
秋の風物詩、秋刀魚の塩焼きは目や耳も楽しませてくれるごちそうです。我々日本人が『秋刀魚』と聞くとまずはこの料理を思い浮かべるんじゃないでしょうか? 反面、秋刀魚の食べ方ってこれしかないんじゃないという先入観に囚われてしまっている気もします。
アニメ『食戟のソーマ』を観ていてそんなことを感じました。秋の選抜(甲子園みたいなものかな)決勝戦のお題は『秋刀魚料理』。登場したのは『あぶり秋刀魚のカルパッチョ』に『秋刀魚のカルトッチョ』(食材を紙に包んでオーブンで焼く料理で和食でいえば奉書焼きみたいなものです)と3人中二人がイタリアン。ま、読者の意表を付く展開が要求されますから洋食で来るというのはありそうな発想ではあるのですがどちらもおいしそうでした。ちなみに、主人公のソーマ君が出した一品は糠秋刀魚の炊き込みご飯。これも美味しそうだったな。
秋刀魚は案外、日本以外の調理法を使うともっと楽しめる魚なのかもしれません。で、今日の料理はインド風。鯖などの青身の魚で作るのが一般出来なのですが秋刀魚でも全然OKです。
[材料](1人分)
・秋刀魚:1尾
・揚げ油:52g(大匙4)
・(あれば)フェンネルシード:少々
[マリネパート]
・おろしにんにく:ひとかけ分
・おろし生姜:ひとかけ分
・チリパウダー:小匙1/2
・ターメリック:小匙1/3
・ヨーグルト:大匙1)
・塩:適宜
[作り方]
1.秋刀魚はワタを取って三枚におろします。[マリネパート]を合わせてよく混ぜ、秋刀魚にまぶして冷蔵庫で30分休ませます。
2.フライパンに揚げ油を入れて中火にかけ中温まで熱します。これに秋刀魚を皮目を下にして並べ、あればフェンネルシード少々をふります。
3.片面2分くらいずつ揚げ焼きにし両面パリッと焼いたらできあがり。
[備考]
・これは香りの爆弾。口に入れるとスパイスの香りが口いっぱいに広がります。行ったことはないけれど「あ、インド料理を食べてる」って気分にさせてくれます。
・秋刀魚オンリーではちと寂しいので付け合わせに玉ねぎなど一緒に揚げ焼きして添えると良いと思います。あとはカレーの感覚でらっきょや福神漬けなんかもありかな。
・秋刀魚以外に青身の魚全般で作れます。鯖などの実の厚い魚で作る時はちょっと長めの時間、揚げ焼きして下さい。
ということで、よければ一度お試しください。
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