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2016年08月14日12:14

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読書紹介1566・「パンドラの鳥籠」

●「パンドラの鳥籠」 高田崇史著 朝日新聞出版 12年版 1600円
 毒草師シリーズ3。今回のテーマは、「浦島太郎伝説」である。事件の発端は、生薬学者の田所が行方不明となり、田所の姪の涼子からの依頼が巡る巡って西田の所にやって来たことから始まる。もちろん西田への依頼とは、隣人の毒草師・御名形を連れてくることであった。
 こうして毒草師たちは、浦島太郎伝説の地・丹後国(今の京都府北部)にやって来る。そこには、涼子の実家と「魔女の鳥籠」といわれる幻の館があった。この館の近辺では、男の首なし死体がこの数年に度々見つけられるという事件がおこっていたのだ。
 ということで今回は、浦島太郎伝説の表と裏の古代史に係わるウンチクの限りと、毒草と生薬が同じものであること。毒草がギリシャ神話の中にも出てくるポピラーなもので、戦争と毒薬は切っても切れない歴史があることのウンチクまで描かれていく。
 やがて、浦島太郎伝説にまつわる家系の家に代々引き継がれてきた秘密の「玉匣」の中味が明らかになると・・・。という物語。今回は、籠ー玉手箱ー匣ー箱と、パンドラの箱のように「開けてはならない」その中味のお話でした。

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