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日記一覧

 世には自分を創り上げるための読書というものが存在する。そのへんの大学へ行くよりも、きちんと体系的に本を読んでいけば円環的な智の世界へと導かれることが可能だ。一方で手当たり次第に読んでいくということもあり、一般には乱読と呼ばれ、とりわけ若い

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おいしい豆腐を食べたい
2018年01月27日14:04

 ニホンにいるときは、毎日、納豆やら豆腐を食べる。 当地でも豆腐は週に一回買っているが、韓国系で買うことがおおい。 ほんとうにおいしい豆腐はどのくらいかかるのだろうか。 あるいは、いまのニホンにほんとうの豆腐の味がわかるひとがどのくらいいる

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道具をつかいこなす能力
2018年01月26日14:44

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO25372260V00C18A1000000?channel=DF260120166525&style=1&n_cid=DSTPCS001 ひとや類人猿は、道具を使いこなすことが巧みである。 他の生き物には難しい。 しかし、このビデオでは、蛸が貝殻を隠れ場、あるいは楯の

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 精緻に描写をつづける意志は、ときとして視線を意味するとかもいわれるが、それ以上にちがいない。描き出し、描き出すことによって空間を埋め尽くしていくという意志、あるいは衝動といってしまってもいいのだろうか。いわゆるヌーボーロマンは過去のものと

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美術館の検閲
2018年01月22日11:38

 アートでの表現の自由は完璧にゆるされるもの、と信じたい。 しかしときにはケースバイケースの次元に舞い戻ってしまうものも。  昨日観たチカノ系パフォーマンス・アートでは、男性器など性的なものには問題がないのに、政治的なものに問題を見出す。 

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 ひとは、遥かな昔から、ほとんどありとあらゆるものに怖れを抱いてきた。 自然のものにかぎらず、光と闇、つまり夜だけでなく闇の漂う空間に怖れをつのらせてきたとか。 やがてひととひととの間が密になるにつれて、ひとをも怖れるようになった。 しかし

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往ってしまったひとには
2018年01月16日14:07

 今日はクランベリーズのドロレス・オリオーダンが亡くなったことが世界を驚かした。わたしもささやかなオマージュとしてその歌を聴きながらジョギングした。このひとは歌いながら時間と空間を越えられる力をすでに持っているのではないかとわたしは思ってい

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 外国人観光客がニホンのどこに、なにを見に行くかは、わたしの興味の対象でもある。 日経の記事で、漁港が人気があることを知る。 築地なら、もう世界中で知られている。 しかし地方の、どこにでもあるような漁港に注目され、ニホンの魚文化がもたはやさ

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かつて倉橋由美子『暗い旅』に圧倒されたことがあった。内容もそうだが、二人称のナラティヴに惹きつけられた。だが後になってミシェル・ビュトール『心変わり』こそその源であった。さらに後にはメキシコはカルロス・フエンテスが『アウラ』にて二人称を用い

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 ケレタロ州はメキシコのなかでも恵まれた土地で、産業などのほかにスポーツ振興も盛り上がる。 でもりっぱな運動公園の一角のステージには、闘鶏の見事な壁画あり。 いったいどういう組み合わせかと首をかしげてみるのだが。 まあ、過去の栄光、とでも解

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告解の儀式にのぞむ行列
2018年01月08日14:06

 カソリック教会では告解という儀式があり、自分の罪を神父さまに告白しなければならない。そのあとで赦しを得る。フェリーニの映画とかでもそんなシーンがあったような。 でも、いまどき、告解にこだわるような信者は多くない。とくにメキシコシティでは告

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アパッチのダンス
2018年01月07日14:23

 ケレタロの周辺を歩き回っていた。 ある丘に昇るとアパッチ・ダンス・センターのようなものを眼にして、ちょっと驚く。 どうしてこんなところに? アパッチのひとが移り住んできたというのか。 なにかセクタのようなものでもあるのだろうか。 摩訶不思

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 ジュノ・ディアスのテキストはこんな具合に英語とスペイン語が混ぜ合わされている。"His abuela, placed her hand on his head in blessing. Cuidate mucho, mi hijo. Know that in this world there's somebody who will always love you." abuelaはおばあ

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先日、youtubeにて、都甲幸治が21世紀の文学についてのトークをしているのを見た。  当の著書のなかではジュノ・ディアスのことは触れられていないが、このひとはその訳者。  この本はニホンでもけっこうベストセラーになったらしい。  このトークでは冒

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