3月下旬になって低い気温に長い雨。東京都で25日になってもソメイヨシノが開花しないのは、少なくともこの10年間はなかったようだ。この春はゆっくりと進んで行くのではなく、遅れていきなり爆発するのだろうか。
明日の都区部某所の調査は中止。今週が今の大学での仕事の最終週で多少忙しく、虫で忙しくないのは個人的には好都合。
さて、脈絡もなくフランスのテントウムシのネタ。
フランスと日本の共通のテントウムシは、ナナホシテントウとナミテントウくらいかと思っていたが、意外といろいろいることに今更ながら気がついた。
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Calvia quatuordecimguttata(2007年5月31日 パリ郊外)。シロジュウシホシテントウ、である。知らぬ間に日仏で採集していた。
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Hippodamia tredecimpunctata(2007年8月2日 南フランス)。ジュウサンホシテントウ。羽化したばかりの様子で、黒斑がまだ出揃っていない個体。日本のと前胸の黒斑の模様が違う気もするが、学名を見る限り日本のと同種。
フランスでは他にもシロトホシテントウを採っているような気もするが、よく覚えていない。一方、フタモンテントウはフランスでしか採っていない。
保育社図鑑を見ると、欧州にも分布しているテントウムシは少なくないのである。本来の意味の広域分布種なのか、それとも人為的移入によるものか。
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