今日の東京は久しぶりにまとまった雨が降った。これで初秋の虫が活発化するだろう。
昨晩、東工大構内のシラカシで撮った画像↓。この小さな樹液酒場に、5種のケシキスイが居る。
わが近場のナラ枯れは、コナラに次いでシラカシとアカガシに害を及ぼしてきた。しかし、コナラと違って、全枯れとなったカシ類は見ていない。
近場でナラ枯れが勢いづいたのは、2年前から。そのときにカシノナガキクイムシに真っ先に害されて多くの樹液を流したシラカシには、ハナムグリ類、ケシキスイ類、コクワガタなどの甲虫たちが集まっていた。ところが2年目の昨年は、1年目に樹液酒場を提供していたシラカシにはもう甲虫たちは集まらず、新たに害されたシラカシに飲酒の場所を移していた。そして3年目の今年は、一昨年と昨年の樹液酒場のシラカシは静かなもので、過去2年間害されずに残っていた限られた数のシラカシの樹液に甲虫たちがわずかに集まっている。
要するに、少なくともシラカシに限って言えば、カシノナガキクイムシに害された1年目の樹液にしか、甲虫たちは集まらないらしい。とすると、東工大構内では、ナラ枯れによる樹液酒場の賑わいは、もう終息するのだろう。
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