神奈川県レッドデータ調査で得た採集個体は、県立博物館に提出することが求められている。私がこのルールを知ったのは、恥ずかしながらわりと最近のことである。
確かに、県の許可を得て行う特定地域の調査では、採集個体は公のものだろう。また、県から交通費などの支給を受けて行う調査でも、採集個体は公的色彩を帯びる。一方、私のように許可が不要な場所で行う調査で、交通費を申請していない場合にまで、採集個体を県が「召し上げる」のは、少々おかしいのではないかと個人的に感じている。そのようなルールでは、調査へのインセンティブや希少種を見つけ出そうとするモチベーションを損ねてしまうのではないか。まあ、自分自身はあまり気にしないけれども。
というわけで、昨年採ったツヤハマベエンマムシはいずれ供出することとなるため、調査とは別に個人的に蒐集しておこうと、昨日は湘南国際村の次に七里ヶ浜海岸に移動した。
七里ヶ浜海岸の駐車場ではフリマをやっていて、大勢の人が集まっていた。
そこから海岸へ下りていくところ↓。
こんな海藻の漂着物が狙い目。
首尾よく見つかった。赤紋型を中心に5頭だけ持ち帰り、10頭以上リリース。レッドデータ調査的には、「10数頭を確認」
クロズハマベゴミムシダマシも定着している様子。
ニセマグソコガネダマシは1頭。
この中国人家族のオバちゃんが採集の様子を覗きに近づいてきた。
浜辺はまだ暑過ぎず、ちょうど良い気候。
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