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2023年10月08日11:10

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メイキングオブムナカタ 棟方志功生誕120年@国立近代美術館

フォト


金曜日から始まった展覧会は、富山県青森県と周回し、
竹橋の国立近代美術館がフィナーレ。

今朝はNHKの日曜美術館でも取り上げられ、
この展覧会の仕掛人の一人、棟方志功研究家の
石井頼子さんや棟方の大ファンの原田マハさん等が熱い解説をしていた。

富山県美術館と比べると、少し狭い会場で残念ではあるものの、
受付奥のロビーにテレビ画面で映像を見られたり、
この釈迦十大弟子の、インスタグラム用?パネルがあり、
首都ならではの、全国からの鑑賞者を対象にしている工夫が見られた。

そして、版画や日本画ばかりでなく、
谷崎潤一郎等の書籍の装丁や挿し絵の展示も盛りだくさんで、
一般的に認知されている、版画、美人画の粋を超えて
文学にも深く関わってきた点も明らかになるような
そんな展示となっている。

思えば、棟方志功を謂わば「発見」した
柳宗悦と濱田庄司を引き付けた、
初期の大作「大和し美し」には、夥しい文字がある。

版画には文字の組み合わせが、とても自然だが、
棟方志は若い頃は文学青年だったそうだ。

文字と絵の組み合わせとしての版画を極めた天才だけど、
最高傑作として国際的にも広く認知されている
「二菩薩釈迦十大弟子」や、原田マハさん絶賛の
「東北経鬼門譜」には、文字は無い。
文字で表される概念を昇華して
次々に美を、紙の上に表した天才。
その足跡も含めて堪能できる展覧会だった。
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