一人でたくましく生きる若い女性の奮闘記。とても面白かった。
ヤングケアラーだった真央は、親の援助無しに奨学金を得て大学に進学。
バイト先のスーパーで知り合った、中年の凄腕試食販売員⋅四葉は、
横浜の、没落した金持ちの一人娘だった…
真逆の生い立ちで、しかも年齢差のある2人が
親しくなってゆく様が面白い。
また、四葉の家族や友人らが大変な曲者ばかりで
彼女の人生の歯車が狂って行く様子か、私には痛ましく思えるのだが…
折しも世間が、あの大きな芸能事務所の問題で揺れている今、
この小説でも似たような過去が語られ、
何ともタイムリーな点が、リアルに痛ましい。
ネタバレになるかもしれないが、
最後の展開が、私にはとても好ましかった。
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