mixiユーザー(id:2810648)

2017年09月13日13:12

387 view

読書紹介1668・「不思議の国のジャパニーズ」

●「不思議の国のジャパニーズ」 片野優or須貝典子著 宝島社 17年版 1200円
 前著「日本人になりたいヨーロッパ人」に続く本。今回は、欧州滞在25年(主に東欧)の著者たちが、日本を訪問したヨーロッパ人を取材して書いた本。
 第1章は、ユーゴスラビア内戦、コソボ紛争・NATO空爆、経済制裁という幾多の困難を乗り越えてきたばかりの、セルビアのNPO団体25名の日本旅行のルポ。ここでは、セルビアの実情から日本旅行でのトラブル、そしてアナザーワールド(別世界)どころかアナザープラネット(他の天体)だった日本の印象について、こと細かく描かれている。
 第2章では「ヨーロッパ人が日本文化を初体験」として、8ヵ国の人々の日本旅行が描かれている。印象的だったのは、柔道をやる娘とマンガファンの息子を連れたフランス人が、日本人の無防備ぶりにあきれ返っていたこと。ところが帰国の日に、娘のパスポートがバックごとなくなっていることに気づく。新しいパスポート発行には1週間かかるといわれ、ガックリしてホテルに戻ると、フロントにパスポートが戻っていたのだ。タクシー運転手が届けてくれたと聞き、娘は泣き出してしまった、というエピソード。
 ということで、第3章「外国人がサプライズした日本人の精神性」では、武士道精神のことが詳しく書かれていたのでありました。

0 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2017年09月>
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930